評論家の岡田斗司夫氏が30日までにYouTubeチャンネルを更新。ZOZO創業者でスタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏(47)が監修したシングルマザー限定の婚活・恋活マッチングアプリ「コアリー(coary)」(マッチングトゥデイ)に関わっていたことを明かし、前澤氏が自身に連絡もなく事業化したとして苦言を呈した。

岡田氏は昨年7月、前澤氏から「会いたい」との要請を仲介者を通じて受け、オフィスに出向いて面会したという。なんのための会合なのかは知らされないまま前澤氏からさまざまなことを聞かれ、”シングルマザーための婚活アプリ”のアイデアを提示していたことを明かした。

そんな自身のアイデアをもとにしたと見られるアプリをリリースした前澤氏から事前に連絡などはなかったといい、「人のアイデアを事業化してビジネスにするんだったら連絡するのが筋だと思うんです」と、穏やかな口調ながらも怒りをにじませた岡田氏。同アプリはリリース後に批判を受けて配信停止されたが、アイデアを出した時点では事業化にともなう危険性などの説明は省いていたといい、「事前に教えてくれたらどこが問題でどういうふうに回避できるかをある程度考えて教えられた」と悔やんだ。

岡田氏は「シングルマザーに婚活の道を開くというのは社会的にすごく良いこと」と、自身のアイデアが有意義なものであることを強調しつつも、「このアプリで嫌な思いをした人はある程度僕の責任ですから、すみませんでした」と謝罪。「前澤が勝手にやってしまいましてですね……」とボヤいた。

また、前澤氏から「今回会ったことは(YouTubeなどで)公開しないでほしい」と口止めされていたことも暴露。「さも自分が思いついたかのように言うのは全然かまわないんですけど」とした上で、「人に口止めしておいて、そのアイデアで商売しようとする。事業化してビジネスにしてアプリにまでするというのは、ちょっと違うので、僕はもう関わりたくない」と不信感をあらわにした。