深町ようこ(11)西光里咲(さいこう・りさ、10)が1日、都内で、ダブルキャストで主人公のアニー役を務める丸美屋食品ミュージカル「アニー」製作発表会見に出席した。

オーディションを勝ち抜いた小学6年生の深町は「初めて見たミュージカルがアニー。最初はビックリして『やるぞ!』って気合が入った。だんだん、楽しい気持ちとうれしい気持ちが込み上げてきた」と語った。

小学5年生の西光は、別のミュージカルで深町と共演経験があり「前の作品でも一緒だったので、ようこちゃんが呼ばれた時は自分はもうだめだと思っていたので、その後呼ばれて信じられなくて。アニーの衣装を着て、ここにいられることがとても幸せで、感謝の気持ちでいっぱい」と熱く語った。

「どんなアニーを演じたい」という問いに、深町は「最後は笑顔で帰ってもらえるすてきなアニーになりたい」、西光は「そこにいるだけで空気がパッと明るくなるような、ひまわりのようなアニーになりたい」と意気込んだ。

イベントにはウォーバックス役の藤本隆宏(52)、ハニガン役のマルシア(53)、ルースター役の財木琢磨(30)、グレース役の笠松はる(41)、リリー役の島ゆいか(26)も出演した。

藤本は「(出演が)2年ぶりということで、あらためてアニーを見つめ直す時間ができた。(去年)アニーを初めて客席から見た。感謝の気持ちを持ちながらやりたい。初心に返って演じたい」。3年連続4度目出演のマルシアは「どんなハニガンになるのか。人間らしいハニガンをつくっていきたい。暴れまくるハニガンなので、27回公演走りたい」と意気込んだ。

笠松は「ハニガンさんとの2人のシーン、毎日2人でチャレンジできれば」と語り、財木は「昨年演じたけど、自由に演じたい。藤本さんがアニー愛がすごいって聞いた。みんなでこの作品を愛してやっていきたい」と話した。

島は「熱く温かいキャストとご一緒できる。念願のフルバージョンの上演。子どもたちが輝けるように暴れていきたい」と言葉に力を込めた。

「アニー」は4月22日~5月8日まで東京・新国立劇場中劇場で計27回の公演が行われ、夏のツアー公演は松本、大阪、名古屋、新潟を予定している。同作品は86年にスタートし、今年で38年目を迎える。

舞台は1933年のニューヨーク。世界大恐慌直後の町は、仕事も住む家もない人であふれていた。誰もが希望を失っている中、11歳の女の子アニーだけは元気いっぱい。11年前、孤児院の前に置き去りにされたのに、いつか両親が迎えに来ると信じて、逆境にひるむことなく前向きに生きている。

そんなある日、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースに気に入られたアニーは、クリスマスの2週間をウォーバックスのもとで過ごすことになる。ウォーバックスは、アニーを養女にしたいと思うようになる。

しかしアニーは、本当の両親と暮らすという夢をあきらめきれない。その強い気持ちに打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけて彼女の両親を捜すことになった。ところが、それを知った孤児院の院長ハニガンと弟ルースター、その恋人のリリーは、懸賞金目当てに悪だくみを始める。アニーの夢はかなうのか?