坂本昌行(51)長野博(50)井ノ原快彦(46)のユニット、20th Century(トニセン)が2日、中野サンプラザで、14年ぶりとなる全国ツアーの東京公演を開催した。

V6解散を経て「アラフィフ」となった3人が、歌やダンスに躍動。若いジャニーズJr.からもエネルギーをもらいつつ、ファンを魅了した。

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アンコールでV6の「Can do! Can go!」を披露した。半袖姿ではつらつと踊る坂本、長野、井ノ原とともに、約20人のジャニーズJr.も登場した。井ノ原はHiHi Jets猪狩蒼弥(20)と肩を組んで歌い、坂本は少年忍者の内村颯太(19)を自分に代わってセンターポジションへ促した。井ノ原が「せーの!」と言って全員で大ジャンプし、笑顔で締めた。

昨年滝沢秀明氏(40)の後任として「ジャニーズアイランド」の新社長に就任し、ジャニーズJr.の育成やプロデュースも担当する井ノ原は「10代の子たちにこんなに囲まれることが今までなかったので、ハートと体はエネルギッシュです」と笑った。「坂本くんが『井ノ原はJr.と関係性を深めてる時なんだから、出てもらったらどう?』って言ってくれて。長野くんも『いいね、いいね』って賛成して、寛大に背中を押してもらいました」と感謝した。

この日の夜公演では40人近いJr.メンバーが登場。坂本にとっては、上原剣心(12)ら最年少組とは39歳差となる。「ヘタしたらもう、孫みたいな年齢です」と驚きつつ「僕らの頃はそんなに上がいなかったので。そんなに若い子たちと同じステージに立てるのはうれしいし、非常にありがたいです」とほほ笑んだ。

ライブではトニセンのオリジナル楽曲や、V6の楽曲など計23曲をパフォーマンス。中盤の「翼の設計図」では、どうしてもフライングがしたいという長野がステージに横になり、青空の合成映像をバックに“飛翔”するなどユーモアたっぷりの演出もあった。全員既婚者となった3人が、体を張ってエンターテインメントを体現した。坂本は「51になっても、アイドルでいたいので」と宣言。ファンから歓声を浴びた。【横山慧】

◆トニセンの活動 V6で年長組の3人で結成され、97年9月にアルバム「ROAD」でCDデビュー。ツアーや舞台、ディナーショーなどを行った。21年11月のV6解散時、年少組3人の「Coming Century(カミセン)」は活動終了したが、トニセンは存続。坂本は「当時トニセンをどうしようかっていう明確な話し合いはしていなかった。やらない(続けない)理由がなかったから」と告白。長野も「特に構えていなくて、自然な流れですね」と明かした。井ノ原は「歌は歌いたいな、っていうのは言ってました。1人でやるイメージが全くつかなくて、やるならやっぱりトニセンだなと思っていました」と振り返った。カミセンの三宅健(43)が客席から見守った。