アイドルソングに合わせたコピーダンスの技術などを競う「社会人アイドルコピーダンス大会 SHAKADOL」の第1回大会が1月29日、都内で行われ、早稲田大学のコピーダンスサークル、ももキュン☆の卒業生で結成した、ももキュン☆OGが優勝した。

12人で出場し、モーニング娘。の「自由な国だから」「LOVEペディア」、SKE48の「ソーユートコあるよね?」などを息の合ったダンスで披露。メンバーの、いずみんは土日メインで練習を積んできた日々を振り返り「大学の頃からやっているので、絆の強さでは負けないと思っていました。個性豊かなチームが多かったので、そうしたチームをもっとたくさん見たいなと思いました」と笑顔で話した。

同大会は大学対抗女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦「UNIDOL」の姉妹イベントとして社会人を対象に初開催。男女混合チームも可能で、今大会には16チームが出場した。審査はダンサー、振付師の高田あゆみ氏、元アイドルの島崎莉乃氏ら3人の審査員がダンス、個性、表現力、演出、魅了度の観点から各100点満点で採点し、会場投票の結果も反映させて順位を決定した。

出場チームは多種多様で、関西出身者を中心に構成したSKJ+には沖縄・石垣島から出場したメンバーもいた。ZOOMを活用して練習を行ってきたといい、「UNIDOL」にも出場経験のあるメンバーの、かわもは「社会人になってもう1回熱くなれる、こうした場をつくってくれたSHAKADOLに感謝したい」と語った。本番では乃木坂46の「OVERTURE」、SUPER☆GiRLSの「花道!!ア~ンビシャス」などを披露。惜しくも優勝は逃したが「社会人になって出会った仲間と一緒に出場できて、仲も深まったし、大切な思い出になりました」と笑顔で振り返った。

コピーダンスの魅力はどこにあるのか。出場者の話をまとめると、共通しているのは「アイドルが好き」という気持ち。全曲BABYMETALの楽曲でパフォーマンスして3位に入ったPABYMETAL feat.紙バンドのCHIHAは「みなさんにBABYMETALの魅力をそのままを伝えたくて、いろんな道具やメンバーを集めて頑張ってきました」と力を込めた。

SKJ+の、りっちゃんは「アイドルが好きな子が憧れのアイドルになりきる楽しさでやっています」といい、同じくSKJ+のメンバーでNMB48でも活動経験のあるSKPは「ずっと文化祭をやっているみたいな感覚で、趣味でアイドルが好きという同世代の仲間とやれるというのが楽しくてやっています」と話した。

12年から始まった「UNIDOL」は全国各地に多くのチームが存在しており、22年の夏大会には71チームが参加。動員は1万人を超えた。2月15日には冬大会の決勝戦(東京・Zepp HANEDA)も控えている。初開催のSHAKADOLがどのように発展していくのか。今後も注目していきたい。【松尾幸之介】