ロックバンド頭脳警察のボーカル、PANTA(72)が、重症の肺炎により緊急入院したことがわかった。公式サイトが3日、報告した。入院にともない、6日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催予定のライブイベント「夕刊フジ・ロック」は中止となる。

公式サイトによれば、PANTAは1日に体調が急変し、緊急搬送のうえ、入院となった。重症の肺炎と診断され、同ライブはドクターストップを受けて中止を決定した。

PANTAは2021年に肺疾患のため一時活動休止を発表。病名は公表せずに長期療養を続けていたが、精密検査で肺がんと診断されていたという。現状については「未だ完全な状態ではなく今後も療養が必要です。現状、最善の状態を提供くだっている医療機関の皆様のご協力により治療に専念しております」と説明した。

今回中止となったライブイベントは当初、シーナ&ロケッツとの対バンとして組まれた企画で2021年11月に行う予定だったが、PANTAの体調不良により延期に。1月29日にシーナ&ザ・ロケッツのリーダーでギタリストの鮎川誠さんが膵臓(すいぞう)がんのため亡くなり、頭脳警察のワンマンに切り替えて実施予定だった。

PANTAは「本当に申し訳ない。新たな再起動に向けて休ませてもらいますので、起動したおりにはいままで以上の応援支援声援をお願いします。残念ながら実現しなかったシナロケとのデュオですがちょっと弔いライブを延期させてもらいます。鮎川はもう太陽を溶かした海のごとく永遠となってしまったのだからゆっくり待っていてもらって、再起動した頭脳警察と轟音の中でデュオしよう。異次元同士のジョイントも『やらなけりゃロックやなか』と言い返したい自分が待ってる…」とコメントを寄せた。