ヨコハマ映画祭が5日、横浜・関内ホールで開催され、映画「PLAN 75」が主演女優、助演男女優、新人監督賞の4冠に輝いた。

主演女優賞の倍賞千恵子(81)は「横浜に住むようになって30年以上になります。いつかこの賞を、と思っていたのでとってもうれしいです。ずっと『寅さん』のさくらと呼ばれてきましたけど、今回この作品でミチ(役名)という新たな名前をいただいた気がします」と感慨深げだった。

助演女優賞の河合優実(22)は「倍賞さんとご一緒できて、ただそこにいらっしゃるだけで、そのたたずまいだけで勉強になりました」と話した。

助演男優賞の磯村勇斗(30)は「倍賞さんを拝見していて、言葉がなくても目だけで人の心を動かせるんだ、と実感させていただきました。この作品でカンヌ映画祭に行くことができました。オープニングから拍手がわく『映画愛』を実感しました」と笑顔を見せた。

倍賞が生歌を披露するひと幕もあった。