中谷美紀(47)が5日、都内で、映画「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督)大ヒット御礼舞台あいさつに出席。タレントとしてトップの道を歩み続ける主演木村拓哉(50)を「アルピニストなんです」と評した。

中谷は「木村に改めて伝えたいこと」を聞かれると、「天下統一という大義のために多くの人命を犠牲にしなければならない信長の孤独と、木村拓哉さんという、これからの日本にはなかなか出てこない大スターでいることの孤独が重なって見えました」と話した。

木村は本作が2度目の信長役。98年放送のTBS系ドラマ「織田信長 天下を取ったバカ」に主演し、中谷が濃姫を演じた。中谷は「25年を経て、よりそれが強く感じられる」とし、「25年前はヒマラヤのK2に登っていらした。今回はエベレストの南西壁、単独無酸素登頂」と、木村の孤高ぶりを表現した。

さらに「アルピニストなんです。命を賭して、木村拓哉というスターを演じていらっしゃる。それは私たちには理解できない孤独で、ご自分との戦いなんだと思います。他人との比較ではなく、険しい道を進んでいる」と推し量ると、「ちょっと泣きそう」と自分の言葉に苦笑した。

ここでなぜか共演の伊藤英明(47)が「ありがとう」と割って入ると、中谷は「違うんですけど! あなたに言ってませんけど、ひと言も!」と感傷も引っ込んだ様子。伊藤は「僕も木村さんにそう言いたかったなって。代弁してくれた、みたいな。決して僕がその言葉を受け取ったわけではありません」と、必死に弁明して笑いを誘った。