米アカデミー賞4冠を獲得した、韓国のポン・ジュノ監督(53)の19年の映画「パラサイト 半地下の家族」を舞台化する「パラサイト」(6月5日~7月2日まで東京・THEATER MILANO-Za、同7日~17日まで大阪・新歌舞伎座)のメインビジュアルが22日、解禁された。

地陽がささないトタン屋根の集落で靴作りで生計を立てる金田家を演じる古田新太(57)宮沢氷魚(28)伊藤沙莉(28)江口のりこ(42)と、金田家が寄生していく永井家を演じる山内圭哉(51)真木よう子(40)恒松祐里(24)同家の家政婦を演じるキムラ緑子(61)と舞台オリジナルキャラクターを演じる、みのすけ(57)が一堂に会した。映画に登場する、半地下に住むキム家と高台の豪華な家に住むパク家の面々をほうふつとさせる、質感のあるビジュアルとなった。

また、公演の詳細も発表された。東京・THEATER MILANO-Zaは6月5日~7月2日まで全32回、大阪・新歌舞伎座は同7日~17日まで全13回、それぞれ上演する。台本・演出は脚本・演出家の鄭義信氏(65)が務める。

◆「パラサイト」 堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、ひきこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が…金田家は永井家に、次第に寄生していく。