米映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされているミシェル・ヨー(60)が、インスタグラムに投稿したヴォーグ誌の記事のスクリーンショットを巡り、物議を醸している。

12日に開催される今年の授賞式の投票締め切り日となった7日にヨーは、「TAR/ター」で同じく主演女優賞にノミネートされている2度のオスカー受賞経験のあるケイト・ブランシェットに言及した「非白人の主演女優賞受賞から20年以上が経つが、2023年にそれは変わるか?」と題した記事をシェアした。ヨーは、非白人としては02年に「モンスターズ・ボール」で有色人種として初めて主演女優賞を獲得したハル・ベリー以来となる受賞が期待されているが、他の候補者に対する言及を禁じるアカデミーのルールに違反する可能性が浮上。ヨーはすでにこの投稿を削除しているが、最終投票を前に記事を公開したことに批判が出ている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)