侍ジャパン公認サポートキャプテンを務める中居正広(50)が21日、TBS系で生中継されたWBC準決勝メキシコ戦で、日本を決勝に導くサヨナラ打を放った村上宗隆内野手(23=ヤクルト)に粋な祝福の言葉を贈った。不振だった昨季3冠王の“お目覚め”の一打に「おはようございます!」と歓喜。芸能界からも日本の勝利を喜ぶ声や、22日の米国との決勝戦に向けたエールが集まった。

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勝利の直後、中居は「やっと起きてくれました! おはようございます! 村上選手おはようございます!」と大興奮。苦しんでいた村上の一打をわがことのように喜んだ。現地マイアミで見届けると、実況のTBS初田啓介アナウンサーから感想を求められ絶叫した。

中継では主にリポーターとして、選手の試合前談話などを落ち着いた口調で伝えてきた中居も、劇的なサヨナラ勝ちには声を上ずらせた。「大谷選手が気持ちが高ぶっているのか『身を粉にして』というようなコメントもありました。明日の決勝、相手に不足なしというところではないでしょうか。ちょっと僕も興奮してしまいました。なんでしょうね、ちょっと胸に熱くなるものを久しぶりに感じましたね」と熱弁した。

侍ジャパンが準決勝から米国に移動した日程も指摘し、野球通の面もしっかり披露。ただ「3日間しかなかったわけですよ。その(現地との)アドバンテージ、大きかったと思うんですね。今日で時差ボケ…この体調の中ですから。今日で調整が…整ったんじゃないかと思います」と興奮でやや言葉に詰まり、解説の槙原寛己氏から「中居さんも声が上がっちゃってますね」とツッコまれると「すいません」と苦笑いした。

4回には先発佐々木朗希投手(21=ロッテ)の試合前談話として「(WBC球は)フォークボールが高めに抜けることがある」と伝えた直後、佐々木朗がその高め変化球で3点本塁打を被弾。中居の言葉が“予言”となる一幕もあった。

中居は熱烈な巨人ファンで、09年の第2回大会から侍ジャパン中継にかかわってきた。体調不良による休養なども乗り越え、過去2大会で敗れていた準決勝突破の目撃者となり、喜びもひとしおの様子だった。