劇団・文学座の代表で俳優角野卓造(74)、同劇団に所属していた俳優中村雅俊(72)が、「別れの言葉」で渡辺徹さんをしのんだ。

角野は「渡辺徹君、君が旅立ってから4カ月がたちました」と切り出し、「徹は歌手でもあり、ドラマ、司会者、舞台俳優、本当に多岐にわたって大活躍をしてきた。その才能、その成果をこれからますます劇団に生かしてくれると信じていた。早すぎだろ徹。もっともっと一緒に仕事がしたかった。もっともっとバカ言い合って大笑いしたかった」などとしのんだ。

中村は「徹は死ぬやつじゃないと思ってました」と切り出し、「何度も何度も病気と闘って、そのたびに頑張って戻ってきて、今回だけは本当に残念です。寂しいです。まだまだこれからいろんな素晴らしい出会いがあったり仕事があったりと、61っていうのは…それで逝っちゃうのは本当に若すぎます」としのんだ。

○…参列者には退場の際に、この日発売された、芸歴40年を超える徹さんの活動の軌跡を追う書籍「すべては出会い:渡辺徹の愛され人生」(きずな出版)とポストカード、徹さんの大好物でオリジナルデザインが施されたマヨネーズが手渡された。瓶には巨大なマヨネーズを手に、満面の笑みを浮かべる徹さんがデザインされている。