ジャニーズ事務所は26日、ジャニー喜多川前社長の性加害疑惑問題を受けて、「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役」の3点を柱とした対応策を発表した。

「心のケア相談窓口の開設」は「心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者」を対象とした外部機関で、監修者を元環境大臣で心療内科医の鴨下一郎氏が務める。

「外部専門家による再発防止特別チーム」は、林眞琴氏が指揮を執り、精神科医の飛鳥井望氏、性加害などの被害者支援を実践している臨床心理の研究者の女性の3人で構成。同事務所は「3名のメンバー全てが、弊社とはこれまで関係を有しておりません」と独立性・公平性を強調している。林氏は有識者や弁護士から適任として名が挙がったことを人選の理由とした。臨床心理研究者の女性は現在、所属機関内での手続き中のため、氏名の公表は控えるとしている。

「社外取締役」は7月1日付で3人が就任予定とした。コンプライアンス順守や再発防止策の確実な遂行などを目的とし、元財務省主計局主計官で日本製鉄顧問の中井徳太郎氏、今年のWBCで侍ジャパンのヘッドコーチを務めた元日本ハム白井一幸氏、第二東京弁護士会副会長でハラスメント領域での経験が豊富な藤井麻莉氏が名を連ねた。