「第60回ギャラクシー賞贈賞式」(放送批評懇談会)が31日、都内で行われ、長澤まさみ主演で昨年10月に放送されたドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(関西テレビ)が、463本のテレビ番組の中から大賞を受賞した。

「警察、政治、テレビのあり方を鋭く問い直し、脚本、演出、演技の総力戦でドラマという表現に昇華させた」と高く評価された。

表彰を受けた佐野亜裕美プロデューサーは、「16年の終わりから、脚本の渡辺あやさんと脚本を作り始めた。当時私はテレビ業界や組織、社会にものすごい怒りを抱えていて、渡辺さんと朝から日が暮れるまで怒り合ったところからスタートした」と語った。「まさか賞をいただけるとは思わなかった」とし「ドラマを作る時はたくさんの方の力をお借りするが、『エルピス』に限っては考えられないくらいの方の協力と力をお借りして作ることができた」と感謝した。

続編の要望も多いが、その意欲は「1ミリもない」と笑顔。「志が通じるものは作りたいが、飽きっぽいので。関わったスタッフ、出演者、みんな次に進んでいる。また新しいドラマを作っていきたい」と話した。