日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長(67)は9日、都内で定例会見を行った。

NHKがBS番組をネット配信することを前提にした予算を組んでいた問題について「ガバナンス、内部統制に問題があった。再発防止に取り組んでいただきたい。BS以前に、地上波の配信がNHKの“本来業務”なのかという問題がある。それについて説明をお願いしているが、実感として、それが果たされていない。NHKは何をやり、何をやらないかということ。NHKさんの方から、どうしてここに至ったか、今後どうしていくのかということの説明が必要。それを待ちたい」と話した。

NHKは2024年度にBS番組を配信することを前提に準備を進めていたが、表だっては意思を表明していなかったのに。遠藤会長は「地上波番組を通常のネット配信する中で“本来業務化”について問題になっていた。とにかく、この問題をクリアにしていただくことが先決」とした。

NHKが、予算の執行前にBS放送のネット配信を撤回したので、違法性は解消されたと主張していることについては「さまざまなことが俎上(そじょう)にのっており、討議している。心、穏やかではない」と話した。