歌手入山アキ子(52)が3日、東京・歌舞伎町のバトゥール東京でバースデーディナーショーを開催した。誕生日は9月9日だが、一足早いイベントに、ファンや関係者らが多数訪れた。入山は看護師の資格を持ち、今も健康相談や健康講座を行っている。会場には相談者や受講者らも訪れた。スペシャルゲストとして「氷雨」の佳山明生(71)も登場した。入山は「手作り感を、楽しんでもらえれば」と話した。
入山は通常のコンサート以外に、昨年から男唄を中心に歌う「オトコウタライブ」を開催している。その積み重ねから、20日にアルバム「昭和歌謡オトコウタ」(テイチクエンタテインメント)を発売する。「北の旅人」(石原裕次郎)「嫁に来ないか」(新沼謙治)「恋」(松山千春)「旅の宿」(吉田拓郎)「古城」(三橋美智也)「あずさ2号」(狩人)など、昭和の幅広い男唄をニューアレンジで12曲を収録。ボーナストラックには、ギターの名手・斎藤功がアレンジしたギターバーションの最新曲「一泊二日」が収録されている。
過去のライブで歌ったものを収録したわけではない。カラオケに何日もこもり、約200曲の男唄を歌って厳選した。
入山の音楽プロデューサーの松崎澄夫氏(75)は、かつてキャンディーズやアン・ルイスらを手がけた。入山と一緒にカラオケにこもって制作した。松崎氏は「男性が女心を歌う歌を、入山が(女性の)本心を入れて歌っている。男唄を色っぽく歌っても面白くないんです。昔のいい歌が、入山を通してあらためて『いい歌だな』って聞こえたら成功です」と話した。
2部構成のショーで、入山は収録曲を、スペシャルゲストで登場した斎藤のギター演奏で披露した。入山は「200曲近く歌うのは大変でしたが、いいアルバムになったと思います」。
今年はデビュー15周年で、記念イベントが続く。入山は「歌をみんなで楽しみたいです。歌が生活の一部になるように、歌に近づいてもらいたい。そんな思いを込めて、これからも歌っていきたいです」と話していた。【笹森文彦】