フジテレビ港浩一社長(71)が29日、都内の同局で行われた9月定例社長会見で、ジャニー喜多川氏(19年に死去)の性加害問題を認めたジャニーズ事務所に対し、今月14日に口答で申し入れを行ったと明かした。

港社長は「再発防止と被害者救済にスピード感を持って対応してほしい、社名変更を検討してほしい、救済会社とタレントのマネジメント会社に分離する案などの申し入れを行っています」。編成担当の大多亮専務は「新規のキャスティングはありませんけど、今後の動きを見ながら。現時点では起用をただちに止めることはありません」と語った。

同専務は年末の「FNS歌謡祭」、大みそかの「ジャニーズカウントダウン」、年始の「さんタク」など、同事務所の所属タレント出演番組についても言及。「『ジャニーズカウントダウン』があるかも分かりませんし、あっても放送するかどうかも決めていません。他の番組も現状、何も決定していない段階」。一部で報道されていた来春放送予定の木村拓哉主演「教場」スペシャルドラマの収録延期について認め、現時点での放送は未定だという。延期理由について「広告スポンサーの撤退か?」という質問に対しては、否定した。