ジャニーズ事務所が2日、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり、公式ホームページでチーフコンプライアンスオフィサー(CCO)の設置を発表した。
「故ジャニー喜多川による性加害問題に関する再発防止策の実行等についてのお知らせ」と題した中で「CCOの招聘及び外部アドバイザリー・ボードの設置」として「コンプライアンス遵守・再発防止を徹底する観点から、2023年9月30日付で山田将之弁護士をCCOとして招聘いたしました」と報告した。
8月29日に公表された外部専門家による再発防止チームの調査報告書の中で「外部から人権に関する専門家を採用してCCOを設置し、『人権方針の策定と実施』や『研修の充実』の責任者とし、『内部監査室』や『内部通報制度』を統括させ、取締役会に意見を述べる権限を付与するべきである」と指摘されていた。
CCOについては、「経営から独立し担当する職務に関して、取締役会に意見を述べる権利を付与されております。また、CCOは、人権方針に基づく諸施策(研修を含む)の企画策定及び実施を統括するとともに、内部監査室、内部通報制度及び相談先・アドボケイト制度を統括し、社内での人権尊重・法令遵守を推進する役割を担います。また、特別チームの提言での施策に加えて、ビジネスと人権や子どもの権利問題に精通した弁護士を外部アドバイザーとして選任し、CCO及び外部アドバイザーから構成される外部アドバイザリー・ボードを設置する予定であり、弊社の人権遵守の取組について外部から監視と助言を受けます」と説明した。
◆山田将之弁護士の経歴 弁護士(2005年登録)、ニューヨーク州弁護士(2013年登録)2005年-2023年4月 西村あさひ法律事務所(現:西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)2012-2013年ピルズベリー・ウィンスロップ・ショー・ピットマン法律事務所(ニューヨーク)2014年総合商社(コンプライアンス部門)出向
2023年5月-山田将之法律事務所