日舞パフォーマーの花園直道(35)が2日、京都市伏見区のイズミヤショッピングセンター六地蔵店で、10月4日リリース予定のダブルA面シングル「キトアイラク」と「Let’s walk together」の新曲キャンペーンを行った。

「大好きな京都で、キャンペーンは4年ぶり。お客さんが3人ぐらいしかいなかったらどうしようと思ってましたが、たくさんお越しいただきうれしいです」

15歳の時に舞踊家として初舞台に立った花園は今年、芸能生活20周年イヤー。その記念の曲を思い入れたっぷりに熱唱した。

相田毅・作詞、池毅・作編曲による「キトアイラク」は「喜怒哀楽の 怒をとれば 喜と哀楽に なりにける」というメッセージ性の強い歌詞で始まり「そう怒りなんざは この世から 消えろ」と続くフレーズが印象的だ。

「世の中、もっと平和になるようにとの願いを込めた曲です。今、いろんな争いが世界中で起きていますが、手と手を取り合って、人間同士仲良くしていこうという思いです」。演奏には天才三味線奏者の浅野祥も参加。和テイストの曲に平和への願いがこもる。

一方の「Let’s walk together」は「私の20年分思いを曲にしていただきました」と、自身の芸能生活を振り返るようなバラード。和の「キトアイラク」とは対照的なテイストで「多くの皆さまへ感謝の気持ちをお届けする曲です」。

唯一無二の日舞パフォーマーとして活躍する花園だが、近年は日本舞踊とダンスを融合させた新ジャンル「JPN dance」を提唱、JPN dance協会の会長として育成と普及に尽力する。また前日1日にオープンした東京・新宿の商業施設「ハナミチ東京 歌舞伎町」ではオフィシャル広報大使を務め、大衆演劇の魅力を発信する。来春4月18~19日には、東京・明治座での「花園直道 芸能生活20周年記念公演 花園城だよ! 全員集合」も決定した。デヴィ夫人、角田信朗、パク・ジュニョンらこれまで花園を応援してくれたメンバーらが友情出演で華を添える。挑戦を続けてきた花園にとって節目の舞台となる。

約40分のショータイムでは2021年に5枚目シングルとして角田信朗との異色コラボでリリースした「希望の詩~立ち上がれニッポン~」も披露。「みなさん、これで元気を出してください」。エンジン全開の直道ワールドで会場を盛り上げていた。