英国のヘンリー王子(39)の妻メーガン妃(42)と親しい英王室伝記作家オミッド・スコビー氏が28日に発売した英王室の暴露本「エンドゲーム」のオランダ語版で、人種差別的な発言をした王室メンバーの実名が誤って記載されていたとして発売中止となったことが分かった。米ABCニュースなどによると、オランダ語に翻訳した際のミスで、米英など英語圏で発売されている英語版には名前は記載されていないという。同氏が執筆した英語版には記載されていない名前が、なぜオランダ語版にのみ追加記述されたのかは不明で、謎が深まっている。

オランダメディアの取材に応じた同氏は、「多言語に翻訳されているが、残念ながら私はオランダ語を話すことができないので、実際に翻訳されたものは見ていない。もし翻訳ミスがあったとしても、出版社がそれを管理していると確信している」とコメント。自身が執筆したバージョンで名前が記載されたものは1つもないと、漏えいへの関与を否定している。また、出版前のインタビューでは、新著にヘンリー王子夫妻が関与しているとのうわさを否定していた。夫妻並びにバッキンガム宮殿はこの件で、公式なコメントは出していない。

報道によると、オランダ語版の初版を読んだ書評家が発見したといい、書店から一時的に撤去されたことを出版社は認めている。現時点で、欧米メディアはその人物を特定していないが、すでにSNSでは情報が拡散されており、今後数日以内に特定される可能性があるという。

妃が長男アーチー王子(4)を妊娠中に生まれてくる子供の肌の色を懸念する王室メンバーがいたと王室離脱後の2021年に米CBSテレビのインタビュー番組で明かして大きな波紋を呼んだ件で、スコビー氏はそのような発言をした人物は「2人いた」と著書の中で暴露している。同氏は発言した人物が誰なのか知っているが、英国の法律によって実名を公表することはできないと説明していた。

王子夫妻もインタビューでは、「公になれば非常に大きなダメージになるでしょう」と述べ、発言した人物の名前は公表していないが、のちにエリザベス女王とフィリップ殿下ではないと説明していた。インタビューを受けてウィリアム皇太子は、「私たち英王室は人種差別主義者ではない」とコメントし、弟夫妻の主張に反論していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)