浜辺美波(23)が3日、東京タワーで行われた映画「サイレントラブ」(内田英治監督、24年1月26日公開)クリスマスイルミネーション点灯式で、ピアニスト志望の音大生を演じながら、ピアノを触ったことがなく楽譜も読めなかったと明かした。

浜辺は劇中で、不慮の事故で目が不自由になりピアニストになる夢が途絶えかけた音大生の美夏を、初共演した主演の山田涼介(30)が美夏に心引かれながら、ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼を演じた。

“世界でいちばん静かなラブストーリー”が宣伝文句だけに、山田は「現場もすごい静か。浜辺さんと現場でお話しすることも、あまりなかった。印象的なことも、あまりなかった。ただ、世界観には合っていた現場。お互い、意識してあまりしゃべらないようにしていたのかな?」と撮影を振り返った。一方、浜辺は「現場では本当に会話が少なくて…野村さんは、すごいたくさんおしゃべりしてくださるので、ずっと笑っていた。山田さんとは、あまりお話ししていなかった」と、美夏の通う音楽大学で非常勤講師を務める北村悠真を演じた野村周平(30)との会話が多かったと振り返った。

浜辺は役作りについて聞かれると「目が見にくいということも、そうですけど、やっぱりピアノが、また1つ大きなハードルでして。私自身、ピアノに触れたことがなかったですし、楽譜も読めなかったので、そこは練習を重ねなきゃいけないと思った」と振り返った。その上で「野村さんが同じスタートラインから、一緒に始めてくださって、レッスンする日程も時間も同じだったので、お互い切磋琢磨(せっさたくま)しながら、負けないぞとピアノに向き合えたのが大きかった」と、ピアノの習得においても野村の存在が大きかったと明かした。さらに「心のちょっと奥で、2人で負けないぞという気持ちとともに、頑張ろうということがあった。ハードルを越えられたのは野村さんのおかげかなと思います」と感謝の言葉を繰り返した。

今後、習得したピアノを、また弾きたいかと聞かれると「おしゃれですね…でも、おかしいな? 練習用に、ピアノをしっかりしたのを買ったんですけど…今、自宅にないんですよ。おかしいな。どこか持って行っちゃったのかな?」と笑った。

◆「サイレントラブ」希望もなくただ生きているだけの蒼(山田涼介)がある日出会ったのは、事故で目が不自由になった音大生の美夏(浜辺美波)。何があってもピアニストになるという夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女をすべての危険から守ろうとする。だが、美夏に想いを伝える方法は、そっと触れる人さし指とガムランボールの音色だけ。蒼の不器用すぎる優しさが、ようやく美夏の傷ついた心に届き始めた時、運命の濁流がふたりをのみこんでいく。日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した20年の「ミッドナイトスワン」で知られる、内田英治監督(52)がオリジナル脚本も手がけた。