女優杉咲花(26)が5日、大阪市内で主演映画「市子」(戸田彬弘監督、8日公開)の先行上映舞台あいさつに登壇した。

原作は戸田監督が主宰する劇チーズtheater旗揚げ公演作品「川辺市子のために」。サンモールスタジオ選定賞の最優秀脚本賞を受けた。長谷川(若葉竜也)は同居する市子(杉咲花)に求婚するが、翌日に市子は突然、姿を消す。過酷な宿命を背負った市子の壮絶な人生を描く。

関西が舞台。東京出身だが、NHK朝ドラ「おちょやん」のヒロインを演じ、関西弁を完璧に操った杉咲。関西で暮らし、関西弁をしゃべる市子役は適任だった。

杉咲は「関西弁をいとおしく思っています。今回、また関西弁をしゃべれる機会があり、うれしかった」と話した。戸田監督は「おちょやん」で方言指導した先生の知り合いから聞いた話として「こんなに耳のいい女優さんは初めて」というエピソードを明かした。

今回の撮影中、関西弁のセリフの方言指導中、杉咲の「秘密」を発見したという。「台本のセリフにピッ、ピッと怪しい印をつけていた」。杉咲は「セリフの抑揚をつけるのが私には合っていた」。怪しい印は、イントネーションの印だったことを明かした。

関西への愛着は、食でも強く、「おちょやん」の撮影で大阪と東京を往復する際には、「新大阪駅のうどんと串カツのはしごして食べていた。アスパラの串カツ10本とか」と振り返った。深い闇を持つ主人公を演じきった杉咲は「暮らしと地続きになっている作品」と話した。