ムロツヨシ(48)が22日、東京・新宿バルト9で行われた主演映画「身代わり忠臣蔵」(河合勇人監督)公開御礼舞台あいさつで、意外にも欧州に行ったことが1度もないないと明かした。

ムロは、赤茶色のスーツを着て登壇した。「どうも見たことがない。(スタイリストに)どこのですか? と聞いたらスウェーデン」と言い、両手を広げてアピールした。この日は「全任せされております。身一つで、どうにかしてくれと言われています」と、司会もおらず自ら全て仕切り、観客の質問に答えた。「スウェーデンのスーツで、中を青くする(シャツ)というスタイリストさんのセンスに助けられながら…」と笑みを浮かべた。

ひとくだり語ると、ムロは前列に座った記者を見て「プロの質問は、こういうことなんだなと。こういう質問をしたら? と盛り上げてくれるんだ、と」と、観客の質問が出なかった場合、取材陣に自ら当てると宣言。「目を合わせてくれない。皆さまの力をお客さんに見せようじゃないかと。目が一番、合わない人に当てようと思います」と、記者に当てると予告した。

その言葉通り、ムロは視線をパソコンに落とし続けた女性記者に当てた。女性記者から「ムロさん、スウェーデン行かれたことはありますか?」と聞かれると「わざと、適当質問して…」と苦笑い。「ないですよ! 私、ヨーロッパ1度も行ったことないです。連れて行って下さい、何かの企画で!!」と笑った。売れっ子で近年、主演映画も多いムロだが、海外の国際映画祭への参加経験もないようだ。

「身代わり忠臣蔵」は、「忠臣蔵」をベースにした作家・土橋章宏氏の同名小説の映画化作品。嫌われ者の旗本・吉良上野介が、城内で恨みを募らせた赤穂藩主に斬りつけられたことから、両家ともにお家取りつぶしの危機に直面する中、吉良家家臣から殿にそっくりな弟で和尚の孝証を身代わりにして、幕府をだまし抜く奇想天外な打開策が提案される物語。ムロは性格が正反対の兄弟を、時に皆が怖がる存在として威圧的に、一方では明るく熱く、巧みに演じ分ける。切腹した赤穂藩の部下の大石内蔵助を、映画としては05年の永山の主演映画「サマータイムマシン・ブルース」以来の共演となった永山瑛太(41)が演じた。東映にとって、1978年(昭53)の「赤穂城断絶」(深作欣二監督)以来、45年ぶりの忠臣蔵を題材とした映画となった。その忠臣蔵を、吉良側から大胆に描いた、土橋章宏氏の小説を映画化した。