2020年に英王室を離脱したヘンリー王子(39)が28日、英国滞在中に警察から個人的な警護を受けられないとした英政府の決定に異議を申し立てていた裁判で敗訴した。

英高等法院が、「公務から退いた王子の警護を格下げした政府の決定に違法性はない」との判断を下し、王子の訴えを退けた。王子側はこれを不服とし、控訴する意向を示している。

ヘンリー王子は、自身と家族の身の安全の保障を理由に自費で警察の警護費用を支払うと申し出ていたが、この要求は英政府によって退けられたことで、法的な異議申し立てを行っていた。王子は、アーチー王子(4)とリリベット王女(2)を連れて帰国するのは危険すぎると主張。一家そろっての帰国ができないと訴えていた。王子は、自身が私費で雇っている米国の警護チームでは、英国滞在時に警察の警護と同レベルの警護を受けることができないと主張している。

米ピープル誌によると、判事は「決定は不合理ではなく、手続き上の不公正もなかった」と述べているという。

王子の代理人は、「優遇措置を求めているのではなく、RAVEC(警護を管轄する王室・公人警護執行委員会)独自の規制の公正かつ合理的な適用を求めており、RAVECの書面による方針に従って他者と同様の配慮が確実に受けられるよう保証を求めているだけ」と同誌に声明を出している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)