ピエール瀧(56)が1日、東京・テアトル新宿で主演映画「水平線」(小林且弥監督)の初日舞台あいさつに出席した。

震災で妻を亡くし、散骨業を行う男性を演じた。瀧は、作品の中で主人公が選んだ選択に触れながら「個人としてもいろいろ考えていて、明確な答えは出ていない。皆さん、モヤモヤしたり、さまざまなことを考えながら帰路につくと思う。これはこうであると決められないことを共有したいと思う」と話した。

最後のあいさつでも「考える機会というか、種みたいなものを皆さんにお渡しすることができるのがこの『水平線』という映画の役目だったのではないかなと思います」とメッセージを送った。

漁師役の渡辺哲は「僕は海には慣れてるんですが、初日の撮影で船酔いしまして、ひどかったんです。ご迷惑掛けました。すみませんでした」と苦笑いした。撮影で散骨の様子を見て「散骨はこういうことなんだ、と思いました。これもいいなとちょっと考えましたね。撮影なので本当のお骨じゃないんですが、幻想的ですてきでした。僕もそのまま海へ入ろうかなと思うくらい吸い込まれました」と話した。

瀧が演じる父親と気持ちがすれ違う娘役の栗林藍希は「自分が長い間、お父さんと離れて暮らしていたので、大切に思ってしまう気持ちが強くて参考にならなかった。撮影の直前まで地元に帰って家族と過ごしてみました」と明かした。

足立智充、内田慈、押田岳、円井わんも登壇。