落語家錦笑亭満堂がこのほど師匠三遊亭好楽と、師弟関係を描いた舞台「ウチの師匠がつまらない」(26年1月16~25日、東京・池袋シアターグリーン)の合同取材を行った。
舞台化されるとは思ってもいなかったそうで、劇団バルスキッチンから申し出があった時「大丈夫?」と返してしまったそう。それでも、アフタートークにゲスト出演する笑福亭鶴瓶からは「ドラマとか映画にせなあかんで」とハッパをかけられているとし、満堂も「映像とかになっていったらおもしろい」と夢を語った。
満堂は、末高斗夢(すえたか・とむ)の名前で芸人として活躍した後、好楽に入門し落語家に転身。23年に真打ち昇進した。
好楽は「こっちに移った時から自由にやんなさい、と言ってきました。落語家だから落語をやれとは言ってない。おもしろいことをやってくれるんじゃないかと思った」と温かく見守っている。さらに「本が出た時、ほかのお弟子さんが怒ってね。師匠がつまらないって言うのは絶対秘密だったのに、公にしたから破門にしましょうって」と、タイトルを引き合いに笑わせ「続編で『ウチの弟子はおもしろい』という本を書こうかなと思っています」とも。
満堂によると、本を書いた時、ゲラを渡した好楽からふせんがたくさん付いて返ってきたという。内容への注文ではなく「てにをは、時系列など、(本になった時に間違いがないよう)訂正してくださって、感激しました」と話し、「好楽一門でなければやってこれなかった」と、これまでの感謝もあらためて示した。 好楽の言葉の温かさも感じた。今年の振り返りと来年への思いを聞かれ「今年は息子が7代目円楽を襲名したので、1年間ほとんど一緒にいて、ほかのお弟子さんにあまり声をかけられなかった。来年からは自由になるので、うちのお弟子さんが羽ばたく1年にしたいです」と話した。【小林千穂】



