漫才協会は29日、東京都内で記者会見し、東京漫才界に功績のあった名人をたたえるため「東京漫才殿堂」の設立を発表、「リーガル千太・万吉」「コロムビア・トップ・ライト」「松鶴家千代若・千代菊」「Wけんじ」の4組の殿堂入りが決まった。

 「リーガル千太・万吉」の万吉は、同協会の前身、漫才研究会の初代会長。「コロムビア・トップ・ライト」は、社会風刺を効かせた漫才で活躍した。夫婦漫才の「松鶴家千代若・千代菊」は「もう帰ろうよ」のフレーズで親しまれ、「Wけんじ」は「やんな!」などのギャグで人気を集めた。

 記者会見で、選考委員長を務めたメディアプロデューサーの沢田隆治さんは「みんなの記憶に残っているコンビを顕彰しようと始めた。これを機に先輩たちの資料を残し、肥やしにしたい」と話した。

 漫才協会は、11月28日に東京・浅草公会堂で開催する「漫才大会」で、映像や弟子の思い出話などで4組を紹介。同25-28日は、同公会堂1階でパネル展を開く。