21日付の米紙ニューヨーク・タイムズは1面で「アンジェリーナ・ジョリーとそのイメージ」と題し、硬派の同紙としては異例の記事を掲載、米国の有名女優がマスコミ対策に腐心し、時には編集にまで介入していると批判的に報じた。

 同紙によると、ジョリーはこの夏、出産した双子の写真撮影と、本人と夫の俳優ブラッド・ピットとのインタビューの独占権を雑誌ピープル(タイム社)に推定1400万ドル(約13億4000万円)で売ったが、同時に「将来にわたり一家について不利な編集はしない」ことも条件としたという。

 タイム社は「写真を買ったが、(編集)内容は外部からの要請によって決められることはない」と声明で反論。ジョリー側は一切、コメントしていないという。

 記事はさらに、カンボジアの子どもらを養子にしているジョリーが、エイズ撲滅運動に協力するなど「篤志家」のイメージを売り込むことに腐心してきたことや、いわゆるパパラッチにわざと撮影させるための機会を自ら設定するなど、マスコミ「操作」に極めてたけているとの関係者らの証言を伝えている。