東京都江東区の路上に停車中の乗用車内で大麻を所持したとして、大麻取締法違反罪に問われたロックバンド、はっぴいえんどの元メンバーでミュージシャン鈴木茂被告(57)は17日、東京地裁の初公判で起訴状の内容を認めた。

 合田悦三裁判官は1日で公判が終わる「即決裁判」の適用を決定。「所持量は軽視できず、使用歴を考えれば大麻との結び付きは深刻だが、前科もなく反省している」として懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役6月)の判決を言い渡した。

 冒頭陳述で検察側は、鈴木被告が1975年の渡米時に初めて大麻を使い、昨年1月以降は東京・六本木で密売人から5回購入していたと指摘。被告人質問で鈴木被告は「納得できる曲が作れず経済的な不安もあり、自宅で使用していた。仕事仲間や家族に迷惑をかけた」と述べた。

 判決によると、鈴木被告は2月17日、大麻を含む乾燥植物片約0・98グラムを所持した。

 はっぴいえんどは70年代に活動。鈴木被告はギタリストとして参加していた。

 [2009年3月17日17時41分]ソーシャルブックマーク