警視庁組織犯罪対策5課は7日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで女優酒井法子容疑者(38=本名・高相法子)の逮捕状を取った。酒井容疑者は夫の自称プロサーファー高相祐一容疑者(41)が同容疑で逮捕された3日未明から所在が分からず、警視庁が行方を追っている。発見次第、逮捕する方針。

 警視庁は7日までに、酒井容疑者の自宅を家宅捜索し、微量の覚せい剤を押収した。高相容疑者の供述なども踏まえ、酒井容疑者の逮捕状取得に踏み切った。

 警視庁によると、高相容疑者は3日未明、東京都渋谷区の歩道を歩いていたところを警察官に職務質問され、微量の覚せい剤が入ったきんちゃく袋を下着の内側に隠していたため現行犯逮捕された。

 酒井容疑者は職務質問の直後、電話で呼び出され、現行犯逮捕に立ち会った。その際、酒井容疑者も渋谷署へ任意同行を求められたが拒否。自身の尿検査についても「絶対に嫌です」と拒んだという。

 その後、長男(10)とともに行方不明となり、高相容疑者の母親が赤坂署に捜索願を出した。

 長男は3日から東京都内の知人に預けられており、警視庁が6日夜に無事を確認した。

 酒井容疑者の携帯電話の電波が4日夕、山梨県身延町付近で途切れており、連絡を受けた山梨県警もビラを配るなどして発見に努めている。

 酒井容疑者は最高裁が裁判員制度の広報用に作成した映画「審理」でも、主演として裁判員に選ばれる主婦役を演じていた。

 93年10月には、当時の厚生省などが所管する「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」が千葉県で開いた麻薬撲滅キャンペーンにゲストで出演していた。

 [2009年8月7日14時42分]ソーシャルブックマーク