くも膜下出血で緊急入院していた元女優南田洋子(本名加藤洋子)さんが21日午前、都内の病院で死去した。76歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 南田さんは数年前から認知症を患い、重度くも膜下出血のため17日から入院していた。同日夜、頭の中の水を抜く手術を受けたが、担当医師からは入院前の状態に戻れる確率は3分の1と宣告されていた。

 1951年に大映ニューフェースとして入社。56年、奔放な若者の姿を描いた「太陽の季節」に出演。共演した長門裕之と61年に結婚した。「幕末太陽伝」など喜劇の名作でも多彩な演技を見せた。

 テレビドラマや音楽番組にも出演。「ミュージックフェア」では65年から16年間、夫婦で司会を務めた。夫の俳優長門裕之は東京・明治座の公演に出演中。

 [2009年10月21日16時29分]ソーシャルブックマーク