俳優長谷川初範(54)が11日、1980年(昭55)に初主演した「ウルトラマン80」の主人公ウルトラマン80から、放送30周年を記念し金のフィギュアを贈られた。スカパーのファミリー劇場で5月2日から、「ウルトラマン80」の放送が開始されることを受け、都内で会見を行った。長谷川は、30年前の自身の演技を見て「走ってますなぁ。本当に走らされました」と当時を振り返り苦笑いした。

 長谷川はウルトラマン80の正体で、中学の理科教師矢的猛を演じている。「僕は中学、高校といい先生に出会ったことがなく反発していた。自分が先生だったら、こうする…その理想像を演じました。上から物を言わず、ちょっとした先輩、同じ人なんだよって感じ」。出演後も、数多くの作品に出演した長谷川だが「30年たって80を見ると、同じスタンスで今も人間を見ているんだなと。一生懸命やったことが人に感動を与える。その考えは僕の中で、80から始まったんですよ」と自身の原点であることを強調した。

 放送当時は撮影と放送日がかぶったため、30年たった今でも全話は見ていない。長谷川は「当時はビデオもなかった。だから、とびとびしか見てません。(当時の自分は)今の自分の息子と同い年。客観的によくやったなぁと…。見てみたいですね」と笑みを浮かべた。

 [2010年3月11日19時22分]ソーシャルブックマーク