米人気歌手マイケル・ジャクソンさん(当時50)が急死してから1年がたった25日、米国だけでなく世界中のファンが米ロサンゼルスのジャクソンさんゆかりの地を訪ね、「キング・オブ・ポップ」をしのんだ。

 ジャクソンさんが眠るロサンゼルス近郊グレンデールのフォレストローン墓地には祭壇が設けられ、ジャクソンさんのTシャツなどを着たファンが係員を通じて花束やカードを供えた。「たくさんの愛をありがとう」などと書かれた日本ファンからのパッチワークも祭壇に彩りを添えた。

 「彼の歌のおかげで私は人生の困難な時を乗り越えられた」。中西部セントルイスのキャロリン・ジョーンズさん(51)は「自分の心を癒やすため、そして気持ちに区切りをつけるために来た」と話した。

 京都市から来た会社員仲野摩理子さん(32)は中学生時代からのファン。「人生の半分はこの人の音楽を聴いてきた。彼の音楽に出会えたことに感謝している」と話す。後に無罪になった子供の性的虐待疑惑では報道に流され「マイケルから離れてしまう気持ちがあった。それを謝りたかった」と、訪問の理由を語った。

 [2010年6月26日7時58分]ソーシャルブックマーク