「やった。やった。やりました」-。世界を一周し、約2年ぶりに帰国した間寛平(61)。4日朝、福岡市のヨットハーバー桟橋に横付けした船からジャンプし両足で力強く大地を踏み締めると、両手を突き上げ体全体で達成感を表現した。

 横殴りの雨が降り続く中での帰国劇だった。午前7時40分ごろヨットが桟橋に近づき、赤の防寒着を着た間の姿が次第に大きくなった。出迎えた約2500人の市民らは一斉に「おかえりなさい」と歓声。船首に仁王立ちした間は「ありがとう」と大声で応えた。

 桟橋では間の家族が出迎え。妻光代さん(52)と抱き合うと、感極まり「うー」と声をあげて泣きじゃくった。2歳と4歳の孫2人を抱きかかえ「重くなったなー」と細い目をさらに細めた。

 福岡市西区の高島優香さん(49)は「自分も体調が悪いときがあったが、(間の姿を見て)立ち止まってはいられないと思った」と感激した様子。福岡県飯塚市の小学6年渕上咲綺さん(12)は「(最終ゴールの)大阪まであとちょっと。頑張ってほしい」とエールを送った。

 [2011年1月4日10時46分]ソーシャルブックマーク