<東京マラソン>◇27日◇東京都庁前-東京ビッグサイト(42・195キロ)

 お笑い芸人の猫ひろし(33)が、東京マラソン4度目の挑戦で、自己ベストの2時間37分43秒という好記録でゴールした。本格的にマラソンを練習している猫の今回の目標は2時間40分台だったが「今年は一般参加で、目立たず走れた。いつもはテレビのカメラがついてきたり、沿道の方に見つかるとすぐギャグをして時間をロスするので」と好記録の要因を上げた。

 好天も好記録につながった。「僕は体が小さいので、すぐにトイレに行きたくなるんです。昨年は大雨で、何度もトイレに行きたくなって集中力を欠いた。コースには3キロごとぐらいにトイレが設置されていますが、並ぶと時間をロスするので。それがなかったのも良かった」と話した。

 1キロ3分45秒前後、5キロを18分45秒前後のペースで走ったという。「35キロ地点で足が痛くなったけど、昨年夏から始めた加圧トレーニングのおかげで、疲れのもとの乳酸がたまりにくくなった。大丈夫と感じ、40キロになった時にラストスパートをかけました」と“作戦”を明かした。2月に第1子の長女はなちゃんが誕生したが、「ゴールでもらえるメダルの形が桜で、いいお土産になりました」。

 目標はズバリ、ロンドン五輪出場。昨年、カンボジアのオリンピック委員会が主催したアンコールワット国際トライアスロン大会で総合6位、日本人1位となった。猫は「カンボジアの協会から一緒に練習しようという手紙をもらいました。本当ですよ。僕はカンボジアに国籍を移してでもロンドンを目指したいと思っています」と真剣に話していた。