歌手さだまさし(59)の長女佐田詠夢(さだ・えむ=23)が5日、スタジオ・ミュージシャン紅林弥生と結成したピアノ・ユニット、Pretty

 Bachの初コンサート「二台のピアノによる『奇奏音外』迷曲音楽舎」を都内で行った。

 詠夢は3歳からピアノを始め、洗足学園音大ピアノコースを首席で卒業した。「高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト」ではCD録音にピアノ伴奏として参加。またフジテレビ系「ミュージックフェア21」にもピアニストとして出演するなど活躍してきた。紅林は槙原敬之、小椋桂、三枝成章らのレコーディングに参加し、海外アーティストとの共演も多い。

 詠夢はユニットについて「美しく楽しく弾く、楽しく聴いてもらえる演奏するのが基本。20年間、クラシックを学んできた私と、アドリブ演奏を得意とする弥生さんとで成り立っています」という。さらに、即興での演奏を基本としているだけに「同じ演奏は2度とできない。2度と弾けない」と、同ユニットのライブの醍醐味(だいごみ)をアピールした。

 「アベ・マリア」で幕を開けたステージは2部構成で、バッハの「ピアノコンチェルト第4番」や、弥生のオリジナル曲「月の映り」「月の涙」などを演奏。2部では「コンチェルト北の関白」と題し、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番に、さだの「関白宣言」と「北の国から」を加えたオリジナル作品を演奏した。詠夢によると、この曲を最初に聴いたさだは「チャイコフスキーとコラボするとは夢にも思わなかった」と話していたという。6月22日にはデビュー・アルバム「Pretty

 Bach」を発売する。