バドミントン女子シングルスで1960~70年代に当時世界一を決めた全英オープン選手権を4度制覇した名選手で、歌手の新沼謙治の妻、新沼博江(にいぬま・ひろえ)さん(旧姓湯木=ゆき)が7日午後、がんのため東京都内の病院で死去した。62歳。岡山県出身。近親者で密葬を行う予定。

 博江さんは岡山・山陽女高から日女体大、カワサキでプレーし、69、74、75、77年に全英優勝。70年にバンコク・アジア大会で金メダルも獲得。圧倒的な強さをみせ「世界の女王」と呼ばれていた。02年に日本選手で初めて世界バドミントン連盟の殿堂入りを果たし、日本協会の強化委員を務めていた。