来年6月に4代目市川猿之助を襲名する市川亀治郎(35)が2日、東京・新橋演舞場で、判官、浪七、お駒の3役に初挑戦する「當世流小栗判官」が初日を迎え、片岡愛之助、中村獅童、市川右近、市川笑也と会見を行った。亀治郎は「(襲名発表後)たくさんのご祝儀が届いた。どこに隠そうか」と冗談めかした。

 香川照之が9代目市川中車(ちゅうしゃ)を襲名するが、2人の間の話は秘密という。初日まで午前4時半までけいこを行い「心地よい疲れ。1人でも多くの人に見てほしい」と語った。

 一方、83年の初演での馬の脚から93年に照手姫を演じるまで頑張った52歳の笑也は、猿之助から努力賞とも言えるシンデレラ賞を授与された。「奇跡の52歳から化け物の80歳まで頑張る」と語った。また、右近とともに、香川について「非常に大変と思う。苦労と努力するだろう」と語った。