高知県は3日、「高知と全国の人々に夢と希望、勇気、感動を与え、文化の発展に多大な貢献をした」として、「アンパンマン」作者のやなせたかしさん(92)に名誉県民の称号を贈った。

 同県香美市出身のやなせさんは、県庁の防災キャラクターなど県内だけで50体以上のキャラクターをデザイン。毎年夏に開かれる「まんが甲子園」の審査委員長を第1回大会から務め、県のイメージアップや漫画文化育成に貢献した。

 やなせさんは「土佐はアンパンマンの故郷です。命ある限りは仕事を続けて名誉県民に恥じない作品を残していきたい」とメッセージを寄せた。

 高知県によると、名誉県民はやなせさんが初めて。前身の名誉県人は、作家の司馬遼太郎さんと歌手のペギー葉山さんが受賞している。