自らが主演した映画「ボディガード」の主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」など数多くの曲がヒットし、米音楽界最高の栄誉、グラミー賞を6回受賞した米女性歌手のホイットニー・ヒューストンさんが死去した。48歳。ロサンゼルス近郊の高級住宅地ビバリーヒルズのホテルの客室で死亡しているのを11日、警察当局が確認した。死因は不明。

 2000年には大麻の所持で訴追され、薬物依存症患者の更生施設に入ったこともあった。

 ロイター通信によると、ヒューストンさんは12日の第54回グラミー賞の発表・授賞式に出席するためロサンゼルスに滞在。11日は同ホテルのパーティーに出席するとみられていた。

 米ニュージャージー州生まれ。子どものころから教会で歌い始め、10代からモデルとしても活躍した。1985年に「そよ風の贈りもの」で歌手デビュー。良く通る高音の歌声が人気を集め、「すべてをあなたに」などヒット曲を連発した。日本でも数多く公演した。

 公式サイトによると、アルバムやシングル、ビデオを合わせた売り上げは1億7000万枚。

 00年、ハワイで大麻を所持しているのが見つかり起訴された。02年には米テレビにコカインなどの薬物やアルコールの依存症に苦しんでいることを告白。04年には更生施設に入り、昨年5月にも再び依存症の治療を始めたと伝えられていた。