6月に4代目市川猿之助を襲名する市川亀治郎(36)、9代目市川中車を襲名して歌舞伎界入りする俳優の香川照之(46)らが11日、東京・浅草にそろって登場、浅草寺を華やかに練り歩く「お練り」をした。2代目市川猿翁を襲名する香川の父、市川猿之助も姿を見せた。

 浅草は、初代と2代目猿之助が生まれた縁のある地だという。5代目市川団子として初舞台を踏む香川の長男政明君(8)や、一門の市川右近(48)らも参加。雷門を出発し、声援に笑顔で応えながら本堂へ向かった。

 亀治郎は集まったファンの前で「一門が一丸となり、公演を成功させたい」とあいさつ。香川は「少しでも精進し、名跡を継がせていただく責任を果たしたい」と話した。

 東京での襲名披露公演は6、7月に新橋演舞場でスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」などを上演。その後、大阪、名古屋、福岡で公演し、来年12月の京都・南座まで続く。