人気小説「涼宮ハルヒ」シリーズの舞台となった兵庫県西宮市で25、26日の2日間、登場する場所を巡る「聖地巡礼」ツアーや、作品に関する研究者や学生らの講演があり、ファンら約200人が詰め掛けた。

 ツアーは小説のモデルとされる高校や通学路などを1時間半ほどで回った。参加者は主催団体のガイドの解説を聞きながらカメラのシャッターを切り、暑さを忘れて物語の世界に浸っていた。

 福岡市から参加した男性(34)は「通学路の坂が思ったよりも急で驚いた。実際に歩いてみて、物語を身近に感じた」と満足げ。岐阜市の男性(32)も「帰りの新幹線で原作を読み返すのが楽しみになった」とうれしそうに話した。

 イベントを企画した神戸夙川学院大観光文化学部の原一樹准教授は「今後も地元に根付き、文化の面白さを発信したい」と力を込めた。