日本初の本格的な国際文芸祭「東京国際文芸フェスティバル」(日本財団主催)が1日、東京都内で始まり、作家の綿矢りささんや米国の人気作家ジュノ・ディアスさんらが東京都文京区の東大本郷キャンパスでトークショー「オタクのための恋愛入門」に出席した。

 ディアスさんは、綿矢さんと自分の共通点について「人の本質のようなものをさらけ出すことではないか」と述べた。綿矢さんは、オタク青年を主人公にしたディアスさんの小説「オスカー・ワオの短く凄(すさ)まじい人生」に触れ「オタクが恋愛をするときに必要なのは、挑戦する心ではないかと思った。海外のオタクは非常にアグレッシブだ」と話した。

 フェスティバルは3日まで開催され、作家の池沢夏樹さん、角田光代さん、平野啓一郎さん、詩人の谷川俊太郎さん、南アフリカ出身のノーベル文学賞作家J・M・クッツェーさんらが参加。トークショーや朗読会が早稲田大、六本木アカデミーヒルズなどで開かれる。

 [2013年3月1日17時3分]日刊スポーツのオススメ