タレント水道橋博士(50)が24日、ニッポン放送生番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」に出演し、15日にテレビ大阪「たかじんNOマネー」で橋下徹大阪市長(43)が「小金稼ぎのコメンテーター」と発言したことに怒って生降板した件について、「いろんなのが(背景に)ある」と説明した。

 博士はこれまで、今回の行動は、橋下氏が03年10月にTBS情報番組「サンデー・ジャポン」生放送中に独断で降板したシーンのパロディーにすることを意識したと説明している。この日はそれに加え、行動の背景には、芥川賞作家西村賢太氏(45)が今月、別のテレビ番組を降板していたことが「伏線」としてあったことも明かした。

 博士によると、西村氏は4日に放送されたTOKYO

 MXの情報番組「ニッポン・ダンディ」に生出演時、共演者の発言に怒ったような表情を浮かべる一幕があり、結局番組終了後に降板を申し出て、その後火曜日レギュラーだった同番組に出ていないという。

 同番組金曜レギュラーの博士は、14日の放送前後に同局でその話を聞き、スタッフに対し「(西村氏は)本番中に(降板表明を)やればいいのに」と話したという。

 博士は翌15日に「たかじんNOマネー」出演した際には、西村氏の降板話の影響もあり、橋下氏が「サンデー・ジャポン」を生降板したシーンを頭の中で再現する状態になっていたという。さらに自身の3人の子供が最近、1日中、東進ハイスクール講師、林修氏のフレーズ「いつやるの?

 今でしょ」を繰り返しており、博士の頭の中に同フレーズが常に聞こえている状態にあったことも、生降板に踏み切った一因だったことも明かした。

 また、橋下氏が「サンデー・ジャポン」を降板した後に、代わって同番組に出演するようになった八代英輝弁護士が偶然にも、「たかじんNOマネー」に今月15日の放送回から出演していたということもあり「僕の中のシナリオでは、(いろいろな)つじつまが合うんですよ。漫才的には全然合致して。ただ、(こういった)前フリをみんな知らないから(生降板は)まったくすべった(笑い)」と振り返った。

 そして「パロディーといえばパロディーだし、すべってるといえばすべってるし。橋下さんに『あんたもコメンテーターだから、そんなこと言っちゃいけませんよ』と伝えたいっていうのも本当だし」と続けた。

 そして、橋下氏が日本維新の会共同代表を務めていることにも配慮し「(参院選の)選挙期間が終わったら、書きます、全部」とし、自身の文章で降板について記す意向も明かした。