作家の中村うさぎさん(55)が大学病院の集中治療室(ICU)で治療を受けていることが18日、分かった。

 中村さんの知人で共同でブログを開いているタカナシクリニック・高梨真教院長が、同ブログ上で明かしている。それによると、中村さんは7月ごろから食欲がなく、体調不良が深刻になった8月上旬には手が震え、足腰に力が入らないことから入院。免疫異常が関係する中枢系の疾患とみられるが、病名がはっきりしない状況が続いている。15日に容体が急変して、数分間の心停止と呼吸停止を起こしたためICUで治療を受けた。この日になり回復がみられるようになり、見舞いに訪れた漫画家の倉田真由美さんや高梨氏の呼び掛けに反応。弱い力ながら手を握り返したという。

 中村さんは容体急変前に手掛けた17日発売の週刊文春の連載「さすらいの女王」で闘病の様子に触れている。「ここ数日は人生で一番つらい時期だった」「私が命を振り絞って生きているさまを見て」「諸君は私の言葉から何かを受け取ってくれただろうか?

 受け取ってくれたならば、それが私の遺言だ」と記していた。