ドロドロの愛憎劇を描く昼ドラにジャニーズ事務所の内博貴(27)と高田翔(20)が臨むことになった。

 28日スタートのフジテレビ系「天国の恋」(月~金曜午後1時半)で、21日に東京・渋谷の松濤ギャラリーで制作発表が行われた。「真珠夫人」「牡丹と薔薇」「赤い糸の女」などで知られる中島丈博氏(77)の脚本。ぎすぎすした夫(ダンカン)との関係に疲れたヒロイン床嶋佳子(49)が20代の男性との愛に溺れるストーリーだ。

 内はヒロインの腹違いの妹の恋人ながら、しだいに彼女に引かれていく純粋なぼんぼん役。回想的に登場するヒロインの高校生時代では憧れの教師を2役で演じる。高田はヒロインが店番をしていた古本店で万引をしたのが縁で男女の関係となる非正規雇用の若者役だ。

 収録は9月から始まっており、内は「昼ドラの収録のスピード。セリフを覚えるスピード。ついていくのがやっとです」。一方で、劇中になぞらえて「40代の女性から求められたらどうしますか?」と質問されると、「抱きますよ。全力で抱きますよ」。ドロドロの『中島ワールド』にとけ込んだ様子だ。

 対照的に高田は「事務所から『ヒゲ伸ばしといて』と言われて、どんな役かと思ったら、20歳の僕にはなかなか想像できない世界でした。『毛深いの嫌いスカ』というセリフがあるんですけど、20年間で一番頭に残っているセリフですね」と苦笑いした。

 これが6本目の昼ドラという床嶋も「これまででダントツのドロドロさです」

 愛憎劇の元となる設定の病院長にふんする石田純一は「お互いにむき出しで嫌なところを見せ合うような話ですが、それをきっちりとドラマにまとめるのが中島さんの力ですよね」

 熱のこもる出演者の中でも怪演が注目される病院長の愛人であり、ヒロインの実母でもある婦長役の毬谷友子(53)は「昼ドラは大人のテーマパークです。その中で私は妖怪、化け物担当です。舞台でもこんな役はいただけません。大笑いしてください」

 川上麻衣子(47)神保悟志(50)ら昼ドラの常連も加えた極めつきの愛憎世界は、ジャニーズコンビの参入で、一段と話題を広げそうだ。