歌舞伎俳優片岡愛之助(41)が1日、大阪市内のホテルで、13年ぶりに演劇事業再開となる「近鉄アート館」(大阪・天王寺)の発表会見に出席した。同館は、来年3月7日の「あべのハルカス」グランドオープンにあわせ、来春から稼働する。

 同館のこけら落とし公演は一足早く早く同2月22日に、愛之助主演の歌舞伎公演として行われる。愛之助は「操り三番叟(あやつりさんばそう)」を演じ、アートディレクターの東學氏の墨絵ペインティングにあわせて踊る。

 愛之助は「みなさんも見たことのない舞台を務めます」と言い、一方で、同館は三方向客席の個性的な内装が特徴で、これには「三方客席というアリーナステージのようなとろこで(歌舞伎を)演じるのは、なかなかないことで、楽しみです」と話した。

 市内南東部にある天王寺とはほぼ近い、堺市出身で在住の愛之助は、プライベートでも同所に親近感を持っており「大阪に新しい劇場ができることは、役者としてもありがたい」と感激していた。

 オープニング公演は同3月5~9日、わかぎゑふ(54)が作・演出を務め、升毅(57)が出演する「一郎ちゃんがいく。」など。