舞台「父と暮せば」など、独特の存在感で知られた俳優のすまけい氏(本名須磨啓)が7日午後5時36分、肝臓がんのため東京都新宿区の病院で死去した。78歳。北海道出身。葬儀・告別式は13日午前11時から東京都新宿区上落合3の4の12、最勝寺で。喪主は妻洋子(ようこ)さん。

 1960年代に東京・新宿の小劇場で活躍。66年に「すまけいとその仲間」を結成、「ゴドーを待ちながら」などの舞台を手掛け、「アングラの帝王」と呼ばれた。

 解散後、演劇活動から離れたが、井上ひさしさんが座付き作家の劇団「こまつ座」に誘われ、85年に「日本人のへそ」で舞台に復帰。井上作品や朗読劇「天切り松

 闇がたり」などで活躍した。

 「男はつらいよ」シリーズや「キネマの天地」などの山田洋次監督の映画や、テレビドラマにも出演した。