神戸を世界へ伝えたい-。神戸市のご当地8人組アイドルグループ、KOBerrieS♪(コウベリーズ)の3人が19日、ソチ五輪フィギアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦(19)の“聖地”として話題の「弓弦羽(ゆづるは)神社」(神戸市東灘区)で、新曲のヒット祈願を行った。

 弓弦羽神社は、羽生結弦を逆さに読んだ「ゆづる・はにゅう」と語呂が似ていることからファンの間で聖地として知られており、羽生が金メダル獲得後の今でも全国から続々とファンが訪れている。11年7月には仙台市出身の羽生も母親と参拝に訪れ、絵馬を奉納した。神戸市民の間でも同神社は有名で、メンバーはソチ五輪開幕前から羽生とは「強い縁」を感じていた。

 メンバーの茉由(21=まゆ)、真凜(21=まりん)、芽衣(19=めい)の3人は、それぞれ絵馬にこの日全国発売された新曲「未来少年少女」の大ヒットと、被災地復興の願いを込めて奉納した。

 真凜は「羽生さんは東北を背負って演技をしているようにみえた。私たちも同じ被災地の神戸を背負って全国で闘います」と決意表明。また、全国デビュー日を迎え「『生まれたてのひよこ』みたいで、ふわふわした気分です」と興奮を抑えきれない様子で語った。

 「共に東北と神戸を元気にしていけますように。KOBerrieS♪が“神戸の顔”になれますように」。こう記した芽衣は「羽生さんはフィギアで日本中に勇気を与えてくれた。私たちは歌で元気を与えられる存在になりたい」と力を込めた。

 現在、コウベリーズと羽生は親交はないが、メンバーは「羽生さんにぜひ、ライブに来てもらいたい」と熱望。さらに、18年の平昌(韓国)五輪本番前にモチベーションを高めるための「応援歌を作ってみたい」と願望した。

 また、本日午後7時(日本時間20日午前0時)には、金メダル獲得が期待される浅田真央(23)らが出場するフィギアスケート女子の決戦が始まる。真央ファンの茉由は「ここまでくるとフィギアでの男女の金メダルを見てみたい。同世代の世界での活躍は、本当にいい刺激になります」。

 コウベリーズの今年の目標は「神戸ポートアイランドホール(収容約1万人)での単独ライブ」だ。3人は「私たちの五輪は今日、開幕しました。神戸を世界中の人に知ってもらって、金メダル(=単独ライブ)を目指して、1年突っ走ります!!」と気合を入れた。

 同日夕には、タワーレコード神戸店でミニライブを開催。ファン約300人が集結し、新曲150枚が完売するなど大盛況となった。

 コウベリーズは12年7月に「Love

 never

 dies!!!」でデビュー。グループ名は、長田区の地域活性化に取り組むNPO法人がインターネットで一般公募し、122点の中から「ベリー(小さな果実)のようにかわいらしく、フレッシュなアイドルに」という理由で決定した。メンバーは神戸市在住の18~21歳の高校生や大学生らで構成され、これまで市内で170以上のライブなどを行ってきた。