今年1月23日に亡くなった家庭料理家小林カツ代さん(享年76)のお別れの会が3月31日、東京・帝国ホテルで行われ、約400人が訪れ、生前の小林さんをしのんだ。

 会場では、小林さんの得意料理だった肉じゃがとポテトサラダを日本料理「なだ万」が提供し、ほかにも和洋中華の料理がバイキング形式で並び、参列者が「おいしいねぇ」と舌鼓を打つ異例のお別れ会となった。

 発起人代表として食生活ジャーナリスト岸朝子さんは声を詰まらせながら「泣かないようにと思ったのですが、泣いても泣いても泣ききれないです」とほおをぬらした。

 献杯に立ったアナウンサー小倉智昭さんは「番組中にのら猫のエサやりで大げんかをしたけど、僕はカツ代ちゃんと呼んでいて大好きでした。僕が献杯なんて『なんでアンタなのよ』って言ってるかもしれないですね」とエピソードを披露した。

 「先生」と呼ばれることを嫌った小林さんらしく、あいさつしたタレント毒蝮三太夫、料理ジャーナリスト山本益博氏、パーソナリティー大沢悠里さんらは「カツ代さん」と笑顔で話し掛けていた。