初公演から100周年を迎えた宝塚歌劇団の代表者らが3日、官邸を訪れ安倍晋三首相と面会した。

 政府が、同歌劇団の活動に内閣総理大臣表彰を贈ると発表したことを受けたもの。星組トップの柚希礼音(ゆずき・れおん)と同組トップ娘役の夢咲ねねが、はかま姿で出席。100周年のポスターや記念の冊子やCD、切手を首相に手渡した。

 首相から「安倍内閣は、女性が活躍する社会を推進している。みなさんは100年も前から、それに向かって活動していただいた。これからも世界に向けて発信してほしい」と激励された2人は、笑顔でうなずいた。宝塚出身の扇千景元参院議長も同席。首相に「歴史を感じさせます」と声を掛けられ、苦笑いした。

 首相は以前、宝塚ファンの自民党の青木幹雄元参院議員や森喜朗元首相らと観劇した経験があるという。夢咲は面会終了後、「総理にはぜひ(また)見に来ていただきたい」と話した。

 正式な表彰は、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で、5日に開催される100周年記念式典で行われる予定。